2024/08/03
http://www.ceo-vnetj.com/vol.16-10.html
以前、こちらでも掲載して頂いたのですが、改めてポストします。
先日お邪魔した某中堅ベンチャー企業。
大きな転機を迎え、組織を2段階くらい拡充しなければならない。
そこで相談を頂いた。
幹部採用は難しい。
経営は先手が大事。
しかし、先は不確定。
採用は重要な経営マター。
人に答えは無い。
そんな中で、その社長も複数のシナリオを準備し、最もポジティブなシナリオから、最もネガティブなシナリオまでを話し合い、どんな手を打つべきかを議論していた。
僕としては非常に有意義な時間だったのだが、その社長は申し訳なさそうに「こちらがしっかりと要件を固めてなくてすみません」と繰り返す。
しかし、僕は社長に説明しました。
幹部採用は、思った通りの人が採用できるものではありません。
そもそも価値観が合致するのは稀なこと。
しかもビジネススキルや経験もマッチして、入社のタイミングも、条件も合うなんて奇跡。
なので、最も譲れないものは何かを決めなきゃいけないのだけど、それは間違いなく価値観であるということ。
計画や組織図は、鉛筆と消しゴムで変えられる
しかし、人は変えられない
予想以上にハイスペックな人と出会えたり、
AとBを任せようと思ったら、BとCを出来る人だったり。
要件を固めてくれると、サーチ会社としては楽だ。
受託サービスをすれば良いのだから。
しかし、本当に大事なのは、複数のシナリオを共有して、一緒に当事者として考えてくれるサービスだ。
社長が決めた要件ですら、プロとして疑ってみるところから始めなければならない。
BNGパートナーズも、まだまだ未熟ではあるが、そういうサービスを強化していきたい。