2024/08/03
スポーツで必要な3つの力だったり、受験で重要な3つの力だったり、何かと良く引き合いに出される「気力・体力・知力」だが、これからプロフェッショナルとして活躍しようとする人が居たとしたら、間違いなく一番最初に取り組むべきは「体力」である。
「体力」という表現は、やや言いたいことニュアンスのズレはあるのだが、その解説は後半に綴らせてもらう。
求められるのは気力
たったいま「体力」と言ったばかりなのに、いきなり違うことを言うようだが、クリティカルなビジネスシーンで求められるのは「気力」である。
気力をもう少し分解して表現すると「0→100的な意味合いでの気力、意欲・やる気・ワクワク・夢中・熱中のような気力」と「-100→0的な意味合いでの気力、胆力・忍耐力・精神力のような気力」の2種類に分けられる。
前提として、ビジネスは「不可能を可能にし、ありがとうを生み出すもの」である。
ゆえに、まずは不可能に見えてしまう山に登ろうという意欲が重要になる。これが0→100的な意味合いでの気力である。
しかし、山に登り始めると、雨が降り出したり、荷物を紛失したり、仲間割れが起きたり、様々なトラブルに立ち向かわなければならない。下山(放棄)を選べば必要ないが、下山(放棄)を繰り返していればプロフェッショナルとは呼ばれない。このとき求められるのが、-100→0的な意味合いでの気力である。
もちろん、体力や知力が無ければ乗り越えられないことが多数あり、これらも重要なのだが、気力が無いことには体力も知力も出番すらない。
ソフトバンク創業者の孫正義さんが「まずは志から」と仰るように、すべては気力がベースである。
そしてまた、最後に大差がつくのもまた気力なのである。
それでも体力が最優先な理由
重要度という意味では、前段のとおり気力である。
しかし、その気力を(英気を?)養うために必要なのが体力である。
ダイエットをしたいなら、まずは筋力と脂肪を増やして、そのあとに除脂肪の取り組んだ方が良い。と同じである(いや、逆に通じないか?)
実は、この体力が第一であるという話は、先日とある日本でトップクラスに著名なビジネス系有名人とお話ししているときに力説されていたことで、激しく同意したので、自分なりの言葉でブログにまとめておこうと思ったのが、今回のエントリの経緯である。
実際、自分の27年のビジネスライフ、22年の経営者人生を振り返っても、気力が最も大切な事実と、気力が衰えているときは体力が衰えていた事実を認められる。
記憶に残るものとしては、リーマンショックの数か月後に初めてフルマラソンに挑戦&完走したときなんかは、ビジネス的には苦しい時期だったのに、体力的に整えていたから、どうにか乗り越えられたという象徴的な出来事だった気がする。
体力の解説
冒頭でニュアンスのズレがあると言ったが、難解な解説に挑んでみる。
体力が「気力の根源」という前提に立つと、個人的には、以下のようなものが効果的だと考える。
・生活習慣(食事、睡眠などの基礎習慣)
・運動習慣(定期的な運動)
・基礎体力(運動習慣に基づく筋力・持久力・肺活量など)
これらを整えれば「必ず気力がみなぎる」というものではないが、これらが整っていないと「本来発揮できる気力が捥ぎ取られる可能性がある」という感じだ。
体力が、気力バケツの穴になり得るということだ。
実際問題、ほとんどの起業家や経営者は身体のメンテナンスが仕事に影響することを知覚しており、メンテナンスを欠かさない。
ということで、気力・体力・知力、最も重要なのは気力だが、最初に着手すべきは体力からだということを改めて強く推奨しておく。