2024/08/03
CxOになれる人、CxOに求められる要件とは?
みたいなハナシを、先日のCXOgrowthにてパネルディスカッションしました。
イシンの片岡社長が言ってた「ラストマンシップ(最後の一人になっても闘い続ける精神)」が、最も的を射た表現でした。
ずーーーーっと幹部の人材紹介を、かれこれ20年以上してきた経験からしても同感でした。
CxO人材と言うと、有能な人材が、知識と経験を積んで就任するケースをイメージすることが多いですが、現場の実感としては、むしろそのケースは稀だと言えます。
もう少し正確に言うなら、そうやって知識と経験で就任したCxO人材が活躍するケースよりも、もっと意外なパターンの方がCxOとしては活躍するケースが多いです。
意外なパターンとは?
では、その意外なパターンとは何なのか?
それはずばり残存者利益。いや利益とは言えない状況なので、、、、、「みんなが辞めていくくらい厳しい戦いを続け、上司が全部辞めてしまったから、順番的に自分がCxOになっただけ。その後、勝つまで戦い続けていたら、いつのまにか『活躍するCxO人材』と言われるようになった」というケースです。
実際、CxO growth には魅力的でパワフルな理事CxOが多数在籍してますが、ほとんどの人が、この残存者型のCxOです。
CxOにたどり着けない部長止まりの人材とは?
先ほどCxOはラストマンシップで戦い続けた人と言いましたが、この逆パターンが部長どまり人材です(CxOジョブホッパーや、CxOから部長に陥落型もたまにいる)。
このタイプの人材は、船が沈みそうとか、場合によっては「超追い風ではない」みたいな理由で船を降りるので、部長止まりのことが多いです。それでも部長まで上り詰めるので、だいたいの場合、能力的には有能な人が多いです。
IQ的な能力は高いのに、EQ的なメンタルは弱い・脆い、そういうタイプはCxOにたどり着けないです。
感謝よりも、不平不満が先行しがち。理解・忍耐よりも、批判・攻撃が先行しがちで、評価・報酬に敏感なタイプが多いです。
逆に、CxO人材はIQ的にキレ味があるというより、EQ的に優秀というか、精神的に強い、愚直型や人格型、鈍感型が多いですw
エール
最終的に、このパネルディスカッションで僕が最後にまとめたメッセージは以下でした。
多分なんだけど、ここにいる活躍CxOたち(と理事CxOの方々を指さしながら)は、すごい有能だったとかではなく、辞めなかったからCxOなった人が大半。
カッコ良く言えば片岡さんの言うラストマンシップだけど、平たく言うなら辞めるな。どんなに艱難辛苦があったとしても、ビジネスで命を取られることはない。
でも、他責や不平不満を吐きながら、環境のせいにして転職するのはCxO人材としては、もう死んだも同然。給与のために生きるライスワーカーだ。
だから、辞めるな。
ってのを転職サポート会社の社長が言うのは、とっても矛盾に見えるけどね(笑)
ウチがサポートしているのは「もっと修羅場を求めている人限定ね」と言って、締めくくらせてもらいました。
このブログが、転職候補者を獲得しようとしている、当社マーケ担当者の業務妨害にならないことを願ってますww