2024/08/03
「人が足りないから採用する」だから あなたは“ダメ社長”
誰でも真似できる「デキる社長の方法論」 #2【採用】
株式会社BNGパートナーズ 代表取締役会長 蔵元 二郎
INOUZに寄稿させて頂きました件について、何名かの社長さんからFBメッセージで質問を頂いたので、この場を借りて補足説明させて頂きます。
よく採用を語るとき、「理念採用」と「スキル採用」の議論があります。
どちらが良いとは言い切れません。
短距離走ならスキル採用が良いし、長距離走なら理念採用が良い場合が多い。
他に、ビジネスモデル、成長フェイズ、組織特有のリスク退勢などにより、甲乙はつけられません。しかし、実は採用のマッチングにおいては、この理想×スキル議論より、「希望バイアス」に注目する方が効果的なのです。
「希望バイアス」が採用ミスマッチを生む
重要なポジションを中途採用したが、パフォーマンスがあがらなかった、企業文化にマッチしなかった、、、など、採用が上手くいかなかったケースは多数あります。
「自分は人を見る眼がない」と落ち込んでいる経営者もたくさんいらっしゃいます。
しかし、採用のミスマッチの多くは「至急採用」であるというのが僕の経験談です。
人は、必要性が高ければ高いほど、目の前の採用候補者が「自分の求める人材に違いない」と思う傾向があります。
これを「希望バイアス」と呼んでます。
「希望バイアス」を通じて見えるものを「幻想」と呼びます。
至急性があるから、早く自分の思い通りになって欲しいからという想いから幻想を見る方が、目の前の候補者を冷静に判断しミスマッチの可能性を認めるより快楽なのです。
これが多くの採用ミスマッチの原因となっています。
社長が暇になるために、寝食を惜しんで働く
では、どうすれば良いのか?
もちろん、将来を考えて採用すれば良いのですが、そう簡単なことではありません。
なぜなら、人は先送りをしたがるからです。
これは夏休みの宿題と一緒です。
将来を考え、妥協をせずに、それでいて必死に取り組むことは、非常に難易度が高いことなのです。
むしろ、目の前の課題に没頭することで、将来の課題を先送りにしたほうが、「自分はワークしている」という実感を持ちます。また、経営者をしていると、「そうは言っても避けられない緊急事項」が舞い込んでくるのも事実なのかもしれません。
そのためにも、社長は「何も執行をしなくてもまわる組織」にすることが大事です。
「未来のことしかすることがない」状態を作れば、嫌でも取り組まざるを得なくなります。
もし、「未来のことしかすることがない」状態になったら怠けてしまうようでしたら、成長する企業の経営者としては向いてないと思ったほうが良いでしょう。
僕の経験では、COO職を設けることが最も効果的だと考えます。COOは外部招聘するのか、社内から抜擢するのか、いずれでも構いませんが、とにかく「社長が実務をしない」状況を作ることです。
しかし、外部招聘にせよ、内部昇格にせよ、上手くいくまでに平均で2~5年はかかります。
「外部から経験者を招いて、すぐに上手くいく」なんて成功可能性は、3%程度でしょう。
何度も採用しては失敗し、内部昇格させては失敗し、「もう自分がやる!」と癇癪を起こしたり、幹部たちから「社長は横暴だ!」とクーデターを受けたりしながら、ようやく構築されていきます。
人材紹介会社は協力してくれない
最後に、営業トークですが、そんなCOO職を採用したいと思ったときに人材紹介会社に相談しても、なかなか相手にしてもらえません。
なぜでしょう?
人材紹介のビジネスモデルは、成功報酬ですので、「すぐに採用してくれる、必ず採用してくれる」案件に取り組みたいのです。
そんな中、唯一、真摯に、粘り強く接してくれる会社があります。
BNGパートナーズという会社らしいです(笑)
あ、でも、ミドルマネジメント層は扱っていませんので、そこだけご了承ください。
年収1000万円以上の採用でしたら、圧倒的に強いらしいです。
「食べログ評価4.54」 らしいです(冗談です)