ぢろぐ~馬鹿が日本を元気にする

このブログは、「馬鹿が日本を元気にする」を理念に掲げ、 泣いたり笑ったり、ときおり本気で闘ったりしている、 BNGグループ代表 蔵元二郎の日々をつづる、ちょっと九州男児な日記である

80-85年世代に読んで欲しい「行動力 and 高学歴」の人たちが、ベンチャー界隈で熾烈な戦いを繰り広げているという話

time 2017/02/16

80-85年世代に読んで欲しい「行動力 and 高学歴」の人たちが、ベンチャー界隈で熾烈な戦いを繰り広げているという話

先日、見た目から推察すると30代前半と思われる、某ベンチャー企業の方が、「ベンチャーで必要なのは学歴ではなくて、行動力だ」という主旨のことを若者に説いていた。

そして、時折、「高学歴=頭でっかち」というような発言をしたり、「読書よりも経験」という類のコメントをしていた。

 

 

 

学歴よりも行動力が大事なのは賛成するが、ちょっと危うさを覚えたので、一応プロのヘッドハンターとしての所感を記しておきたいと思う。

 

2005年くらいまでは、「学歴よりも行動力」の人たちが活躍していた

 

僕の感覚では、2002-2005年卒くらいが潮目だと記憶している。

それまで、ベンチャー企業で働く若者の多くは、第二新卒と呼ばれる人たちがメインだった。1995-2002年くらいに就職したが、何かしらの理由で退職し、ベンチャー企業に転職をして活躍している人たちが多かった。

この時代のベンチャーマンには、「大企業では活躍できなかったけど、違う土地で一旗あげてやる」という思考の人が多かった気がする。

実際、新卒でベンチャー企業に就職する人は少なかったし、ましてや高学歴の人が新卒でベンチャー企業に就職することは稀だったので、「学歴より行動力」というようなスローガンというか、共通言語というか、エネルギー源があった気がする。

彼らは、腰の重い大企業や、判断の遅いオトナたちとの闘いを、スピードと行動力で勝ち抜いてきた。

当時のベンチャー企業は、まだまだテクノロジーファーストのものは少なく、ITインターネットを活用してたとしても、実際はサービス業や営業会社と呼ばれる企業が主流だった。

 

 

 

2012年以降、「行動力 and 高学歴」の人たちが、ベンチャー界隈で熾烈な戦いを繰り広げている

 

2002-2005年くらいを境目に、高学歴の人もベンチャー企業に就職するようになってきた。

そして、2012年以降は、東大卒・京大卒、場合によってはハーバード大卒なんて高学歴の人が、新卒でベンチャー企業に就職するようになってきた。

 

 

 

これは非常にすばらしいことである一方、すでにベンチャー企業で活躍している人たちには脅威となることである。

 

 

なぜなら、近年ベンチャー企業に就職することを選ぶ高学歴層は、学歴が良いだけではなく、高い行動力やコミュニケーション能力を持っている人が多いからだ。

以前は、ベンチャー界隈に少なかった「高学歴+行動力」の凄い人材がたくさん押し寄せてくるようになったのだ。

 

 

蛇足だが、個人的には高学歴=思考力とは思わない。

しかし、高学歴の人は、記憶力、計算速度、反復学習、学習意欲に長けていることが多い。そして、確率論として思考力も高い。

冒頭の話に戻すと、「行動力 or 高学歴」という議論自体がナンセンスだ。

現在は、「行動力 and 高学歴」の人たちが、ベンチャー界隈で熾烈な戦いを繰り広げている事実に目を向けなければならない。

なので、(自分自身も含めて)学歴は無意味だと発言する暇を惜しんで、彼ら以上の学習をしつつ、行動と変化をしないと生き残れない。

 

 

 

1980-1985年生まれ(2002-2007年入社くらい)の人は、その境目に居るので自己認識が難しい世代なんだろうなと思いました。

ちょいキツイ表現も含まれてますが、昨今の20代には本当に優秀な人がたくさん居ます。そして、彼らはただでさえ優秀なのに、20代=未熟と認識して、猛烈に学習と行動をします。

 

 

 

30代も、40代も、50代も、60代も、、、、

経験や実績に胡坐をかかずに、常に学び、行動し、変化をしないと生き残れない時代になっています。

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プロフィール

蔵元ぢろ

蔵元ぢろ

鹿児島県出身。九州大学卒業後、大手金融機関にて採用・経営企画に携わった後に、ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げに従事。 で、いろいろ経て。27歳で、ジェイブレインという会社を創りましたとさ。 34歳でBNGパートナーズを起業しましたとさ。気が付けば7社くらいのBNGグループになりましたとさ。つづく。