2024/08/03
思いつくままに書きます。まとまっていないと思いますが、ニュアンスで受け取ってください。
ミドルマネジメントに期待することの一つに「リーダーの目線を下げさせない」ということがあります。
うえの画像は、漫画「キングダム」で、最上の作戦を練るために王翦大将軍が「敵地で作戦を考える」という無茶苦茶な行動をし始めたところ、敵が現れるのですが、幹部が「遠慮なく考えてください」と言って支えたシーンです。
これを、社長(リーダー)・部長(ミドル)・社員という3人の例え話で説明したいと思います。
舞台は、スマホシフトをしようとするインターネット企業だとします(設定が古いw)。
社長は、いち早くスマホ時代が到来すると読んで、スマホシフトという英断をし、アメリカのトレンドを学び、自社のサービスを全てスマホファーストに転換すると全体ミーティングで発表をしました。
しかし、現場は大混乱。
それも当然、いまでも自社サービスは利益を出しているし、ユーザーは増えています。
また、社員のほとんどはスマホファーストに相応しい技術を持っている人は居なく、多くの社員が新たなスキルを身に着ける必要がありました。
不満や不安から陰口をたたいたり、解雇を恐れて転職活動を始める社員が出てきました。
ここでA部長と、B部長は違う提案を社長にしてきました。
A部長の提案
・まだ余裕はあるので、スマホシフトは段階的に行う
・社長は社員の不満に耳を傾けて欲しい
・丁寧な説明をして欲しいので、全社員と社長面談をして欲しい
・そのうえで、解決方法を考えて欲しい
B部長の提案
・勝つために、スマホシフトは一気に進める
・社長は前進に集中して欲しい
・丁寧な説明をさせて欲しいので、自分が全社員と面談させて欲しい
・そのうえで解決方法を提案させて欲しい
皆さんがリーダーだとしたら、どちらのミドルマネジメントが居たほうが勝てそうでしょうか?
王翦大将軍が敵地で作戦を練りだしたように、おおよそ勝つリーダーは滅茶苦茶なことをやる傾向があります。
伝わりやすい例をあげると、ナポレオン、源義経、織田信長、坂本龍馬とか・・・
で、そのリーダーシップだけでは上手くいかないので、サポートするミドルマネジメントが必要となるのです。ミドルマネジメントが機能すればするほど、さらなる上善の策が実行可能になるので、リーダーの振る舞いは滅茶苦茶に映るようになります。
きっと源義経が、「鹿も降りれない崖を馬で駆け下る」という滅茶苦茶な選択をした背景には、優秀な戦士、優秀な飼育係、優秀な偵察部隊などのミドルマネジメントが居たからこそでしょう。
最後はイメージ。
以下のイメージを参考にしてください。まさに右から、滅茶苦茶なリーダー、それを支えるミドル、不安不満に戸惑う社員、の表情が描かれています。
ちなみに、僕は前職COO時代、このミドルマネジメントとしての仕事が出来ていたかと問われると、かなり出来てなかった気がします(笑)
いや、そこそこは出来ていたと思いますが、支えれば支えるほどリーダーの「滅茶苦茶なアイデア」が大きくなっていくので、お灸をすえる気持ちでチョット冷たくあしらったりしてました。
それはまさに、このミドルマネジメントの役割を理解して無かったからです。
支えるたびにリーダーが(勝利に対して)滅茶苦茶になってくるというのは、ミドルマネジメントとしての成果の一つとも言えます。
当時の贖罪も含めて、このブログをまとめさせて頂きました。当時の関わった皆さま、僕がミドルマネジメントの役割を正しく理解していたら、もっと勝利の果実を味わえたであろうに申し訳ないです。
そして当時のボス、ごめんちゃいねw