ぢろぐ~馬鹿が日本を元気にする

このブログは、「馬鹿が日本を元気にする」を理念に掲げ、 泣いたり笑ったり、ときおり本気で闘ったりしている、 BNGグループ代表 蔵元二郎の日々をつづる、ちょっと九州男児な日記である

リソースを何に集中させるか意思決定をする

time 2018/03/20

リソースを何に集中させるか意思決定をする

先日、とある創業社長に相談された。

「現場のタスクが増えてバーストしている」とのこと。

 

創業社長であれば、誰もが会社を良くしたいと強いコダワリを持っている。

それが、アレもコレもとなり、気がつけば膨大なタスクとなってしまう。

よくある話だと思います。

 

 

そこでアドバイスしたのが、「タスクを1つ増やすとき、タスクを1つ減らす」という方法

 

 

「集中」は、成果を出すために最も効果的な方法の一つです。

確かに、創業社長として多くのコダワリを持つ気持ちはわかります。

しかし、組織の資源は有限であり、最も効果的な行為(おそらく3つくらい)に、資源を集中させることが大事です。

この集中するポイントを見極めることは、経営者としての能力が問われる行為です。

逆に言うと、アレもコレも求めることは、経営者としての仕事を怠けているとも言えます。

 

 

そのために、タスクを1つ増やすときには、本当に重要なことかを見極めるためにも、他に削除すべきタスクを探します。

既存のタスクと見比べて、新しいタスクが劣るようであれば、その新しいタスクは「それほど重要ではない」ということです。

逆に、既存のタスクより価値がある、効果的である、ということであれば、「限られたりソース」を利回りが良い行為に振替投資するということになります。

 

 

例えるなら、経営者は100万円の資本(リソース)を、最も効果的な銘柄(行為)に投資する投資家みたいなものです。

新たな銘柄D(行為)が、既存の銘柄A・B・Cより利回りがよければ、振替投資をしましょう。ということです。

 

数字で例えるなら。

既存A30万円:利回り予測10%

既存B40万円:利回り予測12%

既存C30万円:利回り予測13%

 

で、「新規D:利回り予測15%」と出会ったなら、既存Aの30万円を解約して、新規Dに投資しましょう。

ということです。

 

もちろん単に追加でもOKですが、その場合は、

既存A20万円:利回り予測10%

既存B30万円:利回り予測12%

既存C20万円:利回り予測13%

新規D30万円:利回り予測15%

と、既存ABCへの投資額が減っている(分散している、利回りが下がる)ということを受容しなければなりません。

 

 

もっとも、実際の経営判断では、利回り予測が難しかったり、元本リスクが発生するので、もっと難しい話なのですが・・・

 

 

余談ですが、メンタリストのDAIGOさんは、1つの服を購入するときには、2つの服を廃棄すると決めているそうです。

これにより、服が溢れることを防ぎ、「服選び」という意思決定を減らし、本来なすべきことへ集中できる環境を整えているそうです。

 

 

ドラッガーの言葉を借りるなら

数年ごとに、あらゆるプロセス、製品、手続き、方針について、「もしこれを行っていなかっ たとして、今わかっていることをすべて知りつつ、なおかつ、これを始めるか」を問わなけれ ばならない。

「まったくしなかったならば、何が起こるか」を考えればよい。「何も起こらない」 が答えであるならば、明らかに結論は、その仕事をただちにやめよということになる。

に近いですね。

 

 

 

ということで、自分の反省も含めて

「経営者の仕事は、リソースを何に集中させるか意思決定をすること」

ということを伝えました。

 

 

 

 

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プロフィール

蔵元ぢろ

蔵元ぢろ

鹿児島県出身。九州大学卒業後、大手金融機関にて採用・経営企画に携わった後に、ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げに従事。 で、いろいろ経て。27歳で、ジェイブレインという会社を創りましたとさ。 34歳でBNGパートナーズを起業しましたとさ。気が付けば7社くらいのBNGグループになりましたとさ。つづく。