2024/08/03
BNGパートナーズでは、マネージャー職以上に個人情報保護士の資格取得を義務付けています。
先日、そのことについて某マネージャーに忠告した話を、メタ認知というテーマを含めて記しておきます。
伝えたいことを先に言うと
メタ認知(自己認知の認知)はとても大事で、成果を出せない人に共通するのは、メタ認知が甘いということです。
で、某マネージャー
個人情報保護士に不合格だったので注意をしました。
で、いろいろと話をしている中で、甘さを感じたこと。
(前提)
・合格するためには正答率80%
・設問がかなりいやらしい
彼が言うには
・勉強はした
・不合格ではあった
・しかし、「ひっかけ問題」で不正解だった
・十分に理解はしている
確かに、設問はいやらしいです。
僕も、初回受験時には、「ひっかけ問題」で1点足らずに不合格でした。
しかし、僕は「あなたは理解していない」と伝えました。
社会は95%の理解度を求めている
「ひっかけ問題」で試験に落ちた人の多くは、「80点の理解度はある」と思ったでしょう。
しかし、それは所詮、自己評価でしかないのです。
合格している人は、正答率95%で、「引っかけ問題」に10%は引っかかって
結果的に85%の正答率で、合格をしているのです。
なので、「引っかけ問題」に引っかかって不合格ということは
理解率80%で、「引っかけ問題」に10%引っかかって
結果的に70%の正答率で、不合格をしているということです。
自分が不合格だったのは、「引っかけ問題」のせいで
内容的には理解している。
というのは、所詮、アマチュアの自己評価でしかないということです。
僕自身、2度目の受験で受かった時
正答率は86%でしたが、自己回答率としては95%正解の自信がありました。
しかしやはり、10%程度の「ひっかけ問題」で86%の正答率になったのです。
つまり
「95%の理解率の時に、85%の正答率となり、それを合格と呼ぶ」と
認定機関が定義しているのであり、
80%理解率は不合格と定義しているのです。
成果を出せない人はメタ認知が甘い
冒頭にメタ認知と言いましたが
成果を出せない人は、「自己認知に対する認知が甘い」ものです。
「自分は出来ている」と評価しているが、社会は認めてくれない。
会社が認めてくれない、顧客が認めてくれない、と不満を抱えています。
しかし、冷静に考えてください。
評価は他人が下すものです。
「客が俺たちの面白さを理解してない」と言う芸人ほど、惨めなものはありません。
同じように「会社が、社会が、俺を正しく評価してない」と思う組織人ほど、惨めなものはありません。
多様化、ダイバーシティが進むに従い
評価が、多方面から、多様な評価をされるようになります。
望まない評価を向けられたとき、ついつい評価者(社会)を批判したくなる気持ちはわかりますが、それは弱さであり、目を背けているだけです。
これまで5000人以上の幹部人材を見てきた経験からしても、メタ認知がズレている人で成功している人は、ほとんどいません。
もし、社会が自分を適切に評価していないと思うことがあれば、立ち止まって客観的な自己評価をすることが大事です。
それを出来ない人を、アンデルセンという大先輩が「裸の王様」という童話で例えているので、当てはまる人にはぜひ読んで欲しいものです。