2024/08/03
大企業病は良く耳にするが、中小企業病、ベンチャー企業病というものがあると思う。
生きることが精いっぱいのスタートップから始まり、中小企業病とベンチャー企業病の狭間をいったりきたり。
それぞれの説明と対処法を記してみたいと思う。
大企業病
これは僕が説明するまでもないので、wikiから引用させて頂きます。 主に大企業で見られる非効率的な企業体質のことである。 組織が大きくなることにより経営者と従業員の意思疎通が不十分となり、結果として、組織内部に官僚主義、セクショナリズム、事なかれ主義、縦割り主義などが蔓延し、組織の非活性をもたらす。社員は不要な仕事を作り出し、細分化された仕事をこなすようになる傾向がある。
中小企業病
スタートアップ以降、少しだけ基盤が整って来たところで生存欲求が満たされ、成長や創造的破壊に積極的に取り組まなくなった状況。 ご存知の通り、成長や創造的破壊が疎かになると、その後の社会や市場の変化に伴い、少しだけあった基盤は、変化に対応していなくなり、結果的に基盤を失い経営難に陥る
ベンチャー企業病
中小企業病と違い、成長意欲やイノベーションに溢れているが、注力が売上げや利益、予算達成などに偏りすぎていて、本来の事業の意義やサービスの品質が損なわれていく。 分かりやすいのは営業会議などにおいて、達成方法や受注戦術の議論だけになっていて、そこに顧客の幸せに関する議論が欠如していることが多い。 しばらく業績は順調だが、市況の変化や、レピュテーションの低下により、売り上げが停滞し始める。それによって、業績だけでモチベートされていた従業員のモラルは酷く低下し、企業として崩壊する。
多くの企業は、成長過程で中小企業病とベンチャー企業病の狭間を行ったり来たりしながら、必死でバランスを取りながら成長をしていく。
まるで幅が1センチメートルの平均台を、目をつむって1時間わたり続けるかのように、かなり難易度が高く、ギリギリのバランスである。
それを乗り越えた企業が、エクセレントカンパニーとして認められる。
それぞれの対処法に関しても記しておく。
大企業病の対処法
最も良い薬は、危機を待つことだと思う。 まさに良薬は口に苦し、だ。 しかし、絶妙のタイミングで、強烈なリーダーシップにより危機感を醸造できれば、本来は優秀な人材の集まりである(太古は・・・という事もあるが)。 ある程度は恵まれた人的資源の中から、感度の高い人材を抜擢し、危機感を育みながら、スピード重視で改革を行うべきだ。
中小企業病の対処法
まずはトップが何を求めているのか?という課題がある。従業員に成長意欲が足りないと愚痴っていながら、実はトップが成長や変革を求めていないことが多い。 もし、トップが痛みを伴う成長を受け入れられるなら、おそらくその邪魔をしているのは「実は保守的なナンバー2」だ。 彼を降格もしくは排除するのが一番良いだろう。
最後に。
ベンチャー企業病の対処法
場合によっては、大企業病より厄介なことがある。 ベンチャー企業病の場合、多くは業績が良く、さらに業績も成長中である。だから危機感を醸造しようにも非常に困難である。 また、若くて企業崩壊の経験を持たない従業員の場合、業績以外の危機により、ある日突然、企業が崩壊していくことを説明しても理解するのは難しい。 まるで5歳児に、「歯磨きをしないと将来入歯になって固いものが噛めなくなるよ」と説得しているようなものだ。 大事なのは、トップ自らが「業績よりも●●●が大事だ」と指針を示すことだ。 1年の年商で考えるのを止めて、10年の年商で考えてみることだ。
と。
自戒のブログを書けば、考えが整理できると思って書いてみた。
「書く」という作業は、本当に考えを整理できて素晴らしいですね。
どこかで、「売り上げよりも●●●が大事だ!」と舵を切らなきゃ。。。