2024/08/03
これまで多くの人材育成に携わってきましたが、その中で感じることの一つとして。
1.幼少期に身に着けたセンスの差は実際にある
2.しかし、センスで勝負できるのは20代後半位まで
3.それ以降は、インプットの差が大きく現れる
で、今回は多々あるインプットの中で、読書にフォーカスして話を進めたいと思う。
簡単に言うと、「20代後半までは持ち前のセンスで勝負できるけど、20代後半になると読書をしてきた人が伸び始める」ということ。
逆にセンスに恵まれて、読書を怠った人は、良さはあるけど粗も目立つ“賛否両論の残念な人”になることが多い。ということ。
これは経験値なので、なかなか論理的に説明できないのだけど、やっぱり活躍している人はよく本を読んでいる。
一方で、賛否両論タイプの人は読書が少ない確率が高い。
では、なぜに読書が応えてくるのか?
まず、成長とは変し続けることである。
が、人はなかなか変化できない。
たしか自己防衛本能が働くとか、そんな理由だったと思う。
人を変えるのは、「機会」だ。
でも、訪れる「機会」に個人差は少ない。
大事なのは、「自ら機会を創る」ということだ。
読書をするには、
1.自ら本を手に取る行為を行わなければならない
2.自ら時間を創り、ページを開かなければならない
という「自ら機会を創る」という要素に恵まれている。
なので、読書自体が直接的に変化をもたらすのではなく、「自ら機会を創る」という行動パターンが身についている人でなければ、成し得ない行為だったりもする。
しかし、それでも、本を読んだくらいでは、人は変わらない。
感じて、行動して、転んで、ようやく変化する。
この「感じる」において、読書は効果的だ。
読書を通じての「仮想体験」や「先輩の助言」があることにより、5回転ばないと感じなかったことを、3回転んだだけで感じれるようになる。
感じた後の修正行為も、読書を通じた知識がなければ良い対策を立てる確率が30%のところを、50%の確率くらいまで上げられる。
それでも、5回が3回になり、30%が50%になるという、一見すると僅かな差でしかない。
でも、計算をすれば簡単なことだが、5分の1×30%=6%なのに対して、3分の1×50%=16.5%と、3倍弱の成長率となる。
それでも、読書の効果は、そんなに即効性はないし、顕著には見えないと思う。
読書をする人でさえ、同じような内容を何度も読んでいる訳だし、何度も読んでいるのに体現できていないことが多い。
だからこそ必要なのだ。
何冊も読み、何度も同じことを言われ、何度も同じ過ちを繰り返し、それでようやく出来るのが成長だからだ。
成長は容易く手に入らないから、多くの人が渇望する。
そんな成長を手に入れたければ、自ら機会を創り続けることが大事であり、読書は一つの方法に過ぎないが、簡単に作れる「機会」でもあるのだ。