2024/08/03
ビジネスマンであれば誰もが生産性を高めたいと思っているでしょう。
今日は生産性を高めるための手段として振替出勤についてまとめてみました。
まず生産性が高いというのはどういうことか?
仕事をよく「重要性と緊急性のマトリクス」で分類することがあります。
この「重要性」こそが生産性そのものです。
日々を振り返って、どれくらいの仕事分量で行っているでしょうか?意外と2の「重要ではないが緊急なこと」に振り回されていることに気づくはずです。
・顧客からの急な要望
・クレーム対応
・上司からの急な指示
・部下からの相談
2が大きい人は、3を疎かにしているため、重要な仕事に取り組めません。
2を限りなくゼロに近づけることが生産性のカギになります。
つまり、仕事が出来る人のマトリクスはこうなります。
具体的には、
・顧客からの急な要望 → 日ごろから顧客ニーズの変化を掴む
・クレーム対応 → マニュアルを作る、研修をする
・上司からの急な指示 → 経営陣の考えや部署の方向を把握する
・部下からの相談 → 部下の課題や悩みを把握する
知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である。手っ取り早く、しかも、おそらく最も効果的に知識労働の生産性を向上させる方法は、仕事を定義しなおすことである。とくに、行う必要のない仕事をやめることである。
― ピーター・ドラッガー
で、解決案としての振替出勤。
BNGグループでは、祝日の7割くらいが振替出勤となっています。
振替出勤制度で得られるメリットを以下に記します。
1.「急がない大事なこと」に取り組めるので生産性があがる
これは書き出しで触れているので割愛します。
要するに、振替出勤が結果的に生産性を高め、メンバーの時間に余裕が生まれるということです。
今日もまさに振替出勤日なのですが、顧客の動きもほとんど無いため、企画会議や研修を実施していたり、自宅でドキュメンテーションなど、ほとんどのメンバーが「急がない大事なこと」に取り組んでます。
2.社員のQOLがあがる
祝日の半分以上を出勤日に振り返る代わりに、ゴールデンウィーク・夏休み・年末年始などは振替休暇とし、9~14連休といった大型連休になります。
また、3割くらいのメンバー(主に家族があるメンバー)は、振替出金日と言いつつも、有給休暇として家族と過ごしています(「売上・利益よりも、健康・家族を優先します」とBNGwayに明記もしている)。
これにより、長期の海外旅行に行けたり、結果として有給休暇の取得が進んだりします。
3.不在オペレーションが自動的に構築されていく
「急がない大事なこと」は自宅で出来ることも少なくありません。ですので、結果的にリモートオフィスで働ける仕組みが整っていきます。
また、「急がない大事なこと」の一つとしてマニュアルの整備がかなり進みます。マニュアルの整備は結果として、本人が居なくても仕事が回るようになってくるため、休暇を取りやすくなったり、ジョブローテーションがしやすくなったりします。
ということで振替出勤がもたらす生産性の向上についてまとめてみました。
前提として時間管理型ではなく、生産性管理型の企業風土が前提条件にはなりますが、体感値として暦通りのカレンダーより3割近い生産性の向上を実感しています。
良かったら皆さんの会社でも試してみては如何でしょうか?