2024/08/03
標題の通りですが、僕なりの考え方として、リーダーに必要なのはリーダーシップではなく、フォロワーシップだと思います。
僕の言葉なので、ちょっと定義の整理をすると。
リーダーシップとは、主に「想像力」と「意思決定力」が中心で、それは表裏一体だと思う。想像できるからこそ意思決定が出来る。
で、このリーダーシップっていうのは、これまで多くの人を拝見してきた結果。少しばかり資質に近いものがあり、訓練で身に着けるには相当の時間を要する気がします。
出現率で言うと、全体の1割~2割しか居ないと思います。
一方のフォロワーシップは、「聞く姿勢」や「相手の感情をくみ取る姿勢」を指しています。
これは能力じゃなくて、姿勢なので、努力さえすれば、誰でも身に着けられると思っています。
逆にリーダーシップという資質を持っている人は、他人の想像力の乏しさにイライラして、身に着ける難易度が高いのがフォロワーシップでもあります。
で、リーダーにリーダーシップが必要ないというのは、以下の公式が伝わり安いかと。。。
フォロワーシップだけのリーダー → 一定の成果を出せるリーダー
リーダーシップだけのリーダー → 空回りのリーダー
両方持っているリーダー → 卓越したリーダー
いずれもないリーダー → 組織を機能させられないリーダー
つい「リーダー論」となると、ソフトバンクの孫さんだとか、ユニクロの柳井さんみたいな「卓越したリーダー」を思い描いて、そこと比較してしまいがちだけど、一般的に組織の中で議論されているのは「卓越したリーダー」ではない事が多いのではないでしょうか?
もちろん、「卓越したリーダー」に憧れ、目指すのは素敵なことですが、組織のリーダーが孫さんや柳井さんばかりだと、混乱やスピンアウトが多いのも現実だと思います。
しかも、「卓越したリーダー」には資質に近いリーダーシップが必要で、誰でもなれる訳ではありません。
そこを理解していない人が、上記の通り「空回りのリーダー」となり、組織メンバーにイライラしているシーンって、意外と多くないですか?
自虐ネタではないですけど、拡張しきれない起業家に多いような気もします(笑)
まずは、一定の成果を出すための姿勢を身に着ける努力をする人が増えれば、多くの組織は成長していくと思います。
当初は起業家の卓越したリーダーシップから、多くの「一定の成果を出せるリーダー」で運営される組織に転換できることが企業成長には欠かせないと思います。
こんな言い方をすると、「卓越したリーダー=起業家」と勘違いされそうですが、起業家の中でも卓越したリーダーは1割~2割しか居ないと思います。実際に、卓越した成長を遂げている企業も1割~2割、いわそれ以下だと思います。
正直な話、僕自身もリーダーシップの資質が高いとは思えないです。
でも、それは恥ずべきことではないと思ってます。
自分が卓越していないからこそ、多くの「普通の人」の気持ちを理解することができ、「卓越していないリーダー」の存在が当然だと思っています。
経営者として、それは恥ずかしいどころか、相応しいことだとさえ思ってます。
脱線してきたけど、一番伝えたいのは、「リーダーに必要なのは、まずは“姿勢”である」ということ。
そして、「卓越したリーダーでない事実」は、組織拡大の中で非常に有用であること。
卓越したリーダーの方々は、普通の人の気持ちを理解するのが大変でストレス持っちゃうでしょうね。
とヒガミながら締めくくることとしよう。