2024/08/03
同じパフォーマンスを続けていると給与は下がります。特に環境変化が激しい場合は顕著です。
なので、ビジネスパーソンは常に環境(市場環境と自社環境)を見ながら、自己変革(成長・投資)をしていくことが大事です。
以下の3つのステップで説明します。
1.環境変化/給与が下がる理由1
2.代替性/給与が下がる理由2
3.自己変革/どうしたら良いか?
1.環境変化/給与が下がる理由1
かつては高給取りだった炭鉱労働者の市場価値はエネルギー革命により低下しました。
炭鉱労働者と聞くと、他人事のように思えるかもしれませんが、市場環境が変われば自分の市場価値が変化するという法則は万人に当てはまります。他人事ではありません。
とくに数年で企業規模が変化するベンチャー企業の場合、市場環境だけでなく自社環境の変化もあります。
たとえば法人向けの営業会社だとして。
創業間もないころであれば、営業担当は局地戦における戦闘力が問われます。
具体的には、自らアポイントを獲得し、自らコンサルティングするスキルになります。
これが規模拡大すると、局地戦から広域戦にかわります。
具体的には、仕組みを構築するスキルや、ピープルマネジメントをするスキルになります。
既存のリソースを最大限に活用しながら、組織で継続的に成果を挙げるスキルが求められます。
管理部門であれば、専門性よりも、ゼネラリストが求められます。
経理財務も総務人事もシステムも、広範囲にソコソコできることが求められます。
これが規模拡大すると、税務や財務の専門性、採用や人事制度の専門性、セキュリティや業務システム構築の専門性が求められます。
このように環境が変わることで、自分が変化してなかったとしてもあなたの価値は変化します。
為替や株価と同じような原理ですね。
2.代替性/給与が下がる理由2
代替性とは、簡単に言うと「とってかわるもの」という意味です。希少性の正反対ですね。デジカメがスマホにとって変わられたのと同じ現象ですね。
時給3,000円のあなたがしている仕事を、時給2,000円でする人が現れると、その人に仕事を奪われるか、あなたの時給が2,000円に下げられる。
当然のことですが、この現象が、ベンチャー企業の場合は起きやすいです。
創業間もない頃、ベンチャー企業はとにかく採用に苦労するものです。
しかし、企業が成長して採用力がついてくると優秀な人材が集まるようになります。
その優秀な社員が、創業メンバーのスキルを超えてパフォーマンスを発揮しだします。
成長企業に集まる優秀な人材には、報酬よりも機会を求める人材も多数います。
あなたが従事していた業務を、アドオンの業務として経験したいと手を挙げます。
そうなると、誰かが時給3,000円でしていた仕事を、時給2,000円で奪う現象が起きます。
3.自己変革/どうしたら良いか?
さて、もし自分が環境変化や代替性により価値が低下しているとしたらどうするべきか?
大きく2つの方法があります。
1つは、自分を変化させることです。
しかし、変化は往々にして苦痛です。
ストレスやプレッシャーに悩まされることでしょう。
個人的には、こっちを限界までやってみたうえで、もう一つの方法を検討することをお勧めします。
逆に言えば、あなたにストレスやプレッシャーを与える業務は、あなたに欠乏しているスキルや経験を求められている証拠だと思ってください。
細かい作業が面倒で息苦しい場合、あなたを成長させるスキルは緻密さや計画性かもしれません。
営業行為や対外コミュニケーションが苦痛に感じる場合、あなたを成長させる折衝スキルかもしれません。
売上予算などの目標数字が苦痛に感じる場合、あなたを成長させるスキルは達成意欲や行動力かもしれません。
もう1つの方法は、環境そのものを変えること。主に転職ですね。
僕自身も、いつかBNGが大企業になった場合、これを選ぶかもしれません(笑)
大企業における僕なんて癌細胞みたいなもんでしょうから、次のスタートアップに自身を移すことを選ぶと思います。同じように成長企業からスタートアップへだとか、公務員からサービス業、経営者から教師など、様々な人材流動化が起きて然るべきだと思います。
最後に。
給与そのものは必ずしも貴方の存在価値とは一致しません。
たとえば、子どもの笑顔や寝顔は、世の中のパパ・ママをどれだけ元気付けていることか?
病床に伏せる人にとって、看護師の優しい言葉がどれだけ勇気付けられるか?
どうしてそうなってしまうのか僕には説明できませんが、世の中にはとても価値があるけど給与が決して高くないこともあれば、世の中に価値があるとは思いづらいけど給与が高いこと(たとえば麻薬密売人とか)もあります。
それを嘆くのも人生の無駄遣いですので、自分が本当に求めているものは何かを考え行動することが大事です。