2024/08/03
年収1000万円を目標にしている人っていますよね。
目標を持つことは良い事なのですが、「なんで年収1000万円なの?」と聞くと、「とりあえず」とか、「なんとなく」という答えが少なくありません。
今日はこれを会社経営に例えて説明したいと思います。
あなたは会社員です。
経営計画発表会の場で、社長が言いました。
社長 「5年で売上1000億円を達成するぞ!そのために営業部はうんぬんかんぬん、技術部はうんぬんかんぬん」
どうやら、売上1000億円を実現するために、会社員であるあなたは、ストレッチした目標を追わなければならないようです。
あなたは質問しました。
あなた 「社長、どうして売上1000億円にこだわるのでしょう?」
社長 「うーん、なんとなく売上1000億円はいきたいよね」
こんな答えが返ってきたら、ゲンナリしちゃいますよね。
でも、この「売上1000億円」を「年収1000万円」に置き換えたとき、同じようなことを言っている人は少なくありません。
それでは、どう考えると良いのか?
例えば、こんな答えが社長から返ってくると素敵ですよね。
○○○の市場は現在2200億円で、5年後には2400億円にまで成長する見込みだ。
我々は、この○○○市場でランチャスター戦略で言うところの“安定目標値”である41%のシェアを獲得したいと考えている。
一般的に安定目標値のシェアを持つ企業は、2位の企業に比べて1.5倍の利益率を実現することができる。なので、売上1000億円、利益150億円を実現して、時価総額をうんぬんかんぬん、従業員平均給与も業界トップの800万円を実現したいと考えている。
また、150億円の利益を確保することで、30%にあたる45億円を年間研究開発費に投資し、○○○市場のみならず、△△△技術を利用した□□□市場も開拓していきたいと考えている
これを年収に置き換えてみましょう。
(あくまで例えですので)
仮に70歳までの生きるとした時に、残りは40年となります。
40年の純粋生活費として、40年×240万円=9600万円
子どもを2人授かるとして、教育費が一人6000万円×2人=1億2000万円
他に、住宅費用7000万円と、親の為に使うお金が2000万円
趣味や遊びに年100万円×35年=3500万円
合計3億2900万円に約30%の税金+社会保障を加えて、4億3000万円を残りの目標生涯賃金と設定します。
年収のピークを50歳として、年間5%の伸び率を50歳まで維持し、50歳からは年間5%降下するとした場合、うんぬんかんぬん・・・・
なので、これから5年で年収1000万円を達成し、ピークの50歳では年収2000万円となります。
これはサラリーマンとして実現するのは難しい収入なので、40歳の時点で起業か不動産投資のいずれかを意思決定します。
よって、これから5年で実現することとして、年収1000万円を稼ぐこと、起業を選択できる手段として最低でも事業責任者になっていること、不動産投資を選択できる手段として100戸以上の物件を視察し、5戸を購入したつもりになり最低でも3年間の仮想運用をすることが求められます。
これらを実現することで、私が人生で実現したい「豊かな家庭と子育て」、「徹底的に趣味を楽しむ人生」、「親に恩返しができる人生」、「ビジネスを楽しむ人生」を手に入れることができるようになります。
みたいな。
先日も、本当に大事なのは年収ではなくて生涯賃金だという主旨のブログを書きましたが、ここでもやはり生涯賃金がメインになっていることがわかると思います。
あと、実際に計算すると、年収1000万円で手に入るものなんて、ほとんど何もないことがわかると思います。
良かったら今すぐにでも「どんな人生にしたいのか?」を描いて、そのために必要な生涯賃金を割り出してみてはいかがでしょう?