2024/08/03
宿に戻ると、お湯の出ないシャワーを浴びて、パソコンとスマホを駆使しまくって対策を考える。
この時も気分は最悪のままだった。
実はEO(世界起業家連合)の研修は月曜日からなのだが、僕は金曜日の夜にローマに到着していた。
せっかくイタリアまで行くのだから、前入りして、ヴェネチアとフィレンツェを弾丸観光しようと思っていたからだ。しかし、残念ながら、いまの僕にはお金もクレジットカードもパスポートもない。
平たく言うと「それどころではない」という状態だった。
EOの仲間が到着するのは日曜日。
残り48時間をどうする?
ありがたいことに、落ち込む僕を、面白コメントたちが癒してくれた。
で、いろいろ調べたり、友人たちに相談したり2時間が経過したころ。
そもそも、土日は大使館が動いてないから慌ててもどうしようもない。
つまり、ローマに居ても何も解決できない。
そうだ。
神様は乗り越えられる試練しか与えないはずだ。
きっと神様が「ぢろちゃん、若いころのハングリー精神を思い出すためにも極貧旅行してみな」とアドバイスを言ってくれているに違いない。
ここで予定通りヴェネチアとフィレンツェに行ったら、面白いじゃん。
むしろ良いネタになる。
恥ずかしいのは、いま考えれば当然のことだけど、そこまで冷静になるのに2時間要したこと。
でも、男は結果。行動で示せばよいじゃん!
幸いなことに移動のための高速鉄道を予約(支払い済み)していたこと。
ホテル代が無かったけど、偶然にも仲間の妹さんがローマ在住で深夜なのにお金を貸してくれたこと。
パスポートが無いので、宿泊NGになるかもだけど、その時は野宿しよう!
(男の子に生まれてきて良かったと思える瞬間)
そう決心したのが午前2時(日本時間午前9時)
そうと決まれば、4時間後には起きなきゃいけない。
そして部屋の電気を消したとさ。