ぢろぐ~馬鹿が日本を元気にする

このブログは、「馬鹿が日本を元気にする」を理念に掲げ、 泣いたり笑ったり、ときおり本気で闘ったりしている、 BNGグループ代表 蔵元二郎の日々をつづる、ちょっと九州男児な日記である

ある起業家が教えてくれたリスクとリターンの話

time 2016/01/30

ある起業家が教えてくれたリスクとリターンの話

 

 

10年くらい前の話ですが、ある起業家が新卒採用イベントで見せてくれたパフォーマンス。

ベンチャー企業(新規事業含む)におけるリスクとリターンの説明がわかりやすかったので紹介します。

 

 

 

会場には約100名の学生さん、イベント冒頭の自己紹介でその起業家はパフォーマンスを始めました。

 

 

 

椅子から立ち上がり、マイクを持つと、胸元から封筒を1つ取り出して言いました。

 

「この封筒の中には壱万円が入ってます。欲しい人は居ますか?」

 

 

 

 

会場はシーンとしました。

あきらかに戸惑う学生さんたち。

手を挙げる学生さんは居ません。

いきなり壱万円をあげると言われて疑ったり、戸惑ったりしています。

 

 

10秒くらいして、1人の学生さんが恐る恐る手を挙げました。

 

 

「はい、そこの手を挙げた彼、前に出てきてもらえますか?」

 

 

手を挙げた学生さんが前に出て行くと、起業家は封筒を空け、中身の壱万円を見せてプレゼントします。

壱万円

会場にはどよめきと拍手。

 

 

 

次に起業家は言いました。

「この中にもお金が入ってます。欲しい人居ますか?」

 

 

 

さっきとは打って変わって手が挙がります。

本当にお金が入っている。

何かのトリックではない。

何かをやらされる訳ではない。

そう確信した大勢が、即座に手を挙げます。

 

 

 

その中の一人を指差して、壇上に呼びます。

そして、同じように封筒からお金を取り出します。

 

 

 

出てきたのは千円札。

千円札

 

 

後に起業家は語り始めます。

 

 

 

これがベンチャーです。

最初に何かをするとき、うまくいくかわかりません。

多くの人は様子を見ます。

リスクを恐れて行動はしません。

でも、誰かが行動をして上手くいくと、それを真似して多くの人が行動を起こします。

しかし、そのとき手に入るものは少なくなっています。

もちろん、今回のように壱万円が手に入るとは限りません。

もしかしたら封筒の中身は空っぽかもしれません。

恥をかくかもしれません。

無駄な行動だったと思うかもしれません。

それがベンチャーなのです。

 

 

 

 

その起業家は「ベンチャー」という表現を使っていましたが、起業も新規事業も、そもそもすべての挑戦が同じことだと言えます。

別の言い方をすると 「様子見をするリスク」 とも言えます。

 

 

 

どちらが良いとか悪いではなく、リスクとリターンの相関関係として知っておいて損は無いでしょう。

 

 

 

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プロフィール

蔵元ぢろ

蔵元ぢろ

鹿児島県出身。九州大学卒業後、大手金融機関にて採用・経営企画に携わった後に、ベンチャー企業にて新規事業の立ち上げに従事。 で、いろいろ経て。27歳で、ジェイブレインという会社を創りましたとさ。 34歳でBNGパートナーズを起業しましたとさ。気が付けば7社くらいのBNGグループになりましたとさ。つづく。